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「三木」の刃物
伝統の「切り出し」
打つ 叩く 研磨
木棒で押えて研磨しています
長い棒でテコの原理です
支点が膝/力点が右手
作用点が刃物です
兵庫県三木市の「池内刃物」さん です
青紙を使って 素晴らしい切れ味の切り出しを作っています
間違い無い一撃一撃で見事に形が整っていきます
途中です 完成
ここまで出来ました!
「切り出し」になってきましたね
これで完成です

地域によって様々な「刃物」 そして その「作り方」がありますね
ここ三木市の「池内刃物」さんでは 立派な後継者が育っています
皆さん応援してくださいね

三木ハードウエアショー 6月20日神戸にて「三木ハードウエアショー」が開催されました
池内刃物さんは【巨大切り出し】を持参されていました
ビックリ刃物ですね
 「池内刃物」より 三木ハードウエアショーにて製造工程の詳細が発表されました
 多数の工程を経て 刃物が作られています

 小刀の素材

鋼      ---- 安来網(白紙・青紙)を主として使用している。
地 鉄   ---- 極軟綱を主に使用している。
複合材   ---- 上記素材を接合した板状のもので
           自動温度管理をした真空炉にて熱処理(セメンタイトの球状化等)された材料。
 
 製造工程
1.鍛   接   -------- 地鉄と鋼を接合する。
2.鍛   造   -------- 地鉄と鋼が接合されたものを機械ハンマーで伸ばし成型する。
3.中 切 り   -------- 一回でニ丁分、鍛接、鍛造するので一丁分に切断する。
4.火造り(鍛造) ------- 一丁ずつ所定の形、寸法に小鎚を使って手打で整形する。
5.焼なまし    -------- 鋼の内部歪を整え、セメンタイトの球状化を図る。
6.裏 出 し   -------- 鍛造工程で生じた鋼面の歪を直す。
7.裏 磨 き   -------- グラインダー汲び羽布(ペーパー)で小刀の裏を磨く。
8.刻印打ち   -------- マークを入れる。
9.生ならし/鎚目入れ --- 裏のくぼみを造り同時に表に鎚目模様を入れる。
10.生歪取り   -------- ならし作業で生じた歪を木床の上で小槌でたたきまっすぐにする。
11.研  磨    -------- グラインダ/羽布機(ペーパー機)で研磨し、
                 最終の所定の寸法/型にする(研磨作業は8工程)
12.焼き入れ   -------- 780℃〜800℃に加熱保持し急冷する。(水冷、油冷)
13.焼戻し     -------- 焼き入れ直後、150℃〜180℃に加熱(油溶)して焼戻しを施し
                  鋼の組織の安定化を図り適度の粘りと硬度を持たせる
14.歪取り     -------- 焼入れ、焼戻しによる歪を木床の上で小鎚でたたいてまっすぐにする。
15.裏磨き     -------- 羽布機で裏の荒磨きをする。更にペーパーで仕上げ磨きをする。
16.荒刃研ぎ    -------- 焼きが戻らない様に水を充分かけながら
                 水研機で荒目砥石−中日砥石で砥ぐ。
17.裏押し     -------- 水研機で裏刃を手研ぎする。
18.仕上刃研ぎ  -------- 細かい(#2000〜#3000)の砥粒の砥石で本刃付にする。
19.仕上げ     -------- 製品としての最終の歪を取り 検品をする。
20.サヤ/柄付け -------- 木工所

下のような 色々な刃物を作っています
この他にもプロ用の刃物が沢山有ります
フォールディング切り出し 切り出し
鉈 鉈

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